FXはスマホのアプリでもできる?おすすめの会社3つ

FXの基礎知識 2023.10.16

昔は、FXと言えば「パソコン」で取引するのが普通でした。しかし「スマホ」の性能が上がり、通信能力も向上した今では、スマホアプリでも問題なくトレードができるようになっています。

初心者がFXを始める場合は、手軽でとっつきやすいスマホでのトレードがおすすめです。

また、パソコンでFXをやっている人も、スマホを併用すると、よりトレードがしやすくなります。

この記事では、スマホでのFXにどんなメリットがあって、どんな点に注意しなければいけないのかを詳しく説明していきます。また、スマホでのFXに向いている証券会社も紹介します。

スマホアプリでFXをする4つのメリット

スマホでFXをすることには、次のような4つのメリットがあります。

  1. パソコンが不要
  2. 外出先でトレードできる
  3. シンプルで使いやすい
  4. 空いた時間に情報収集できる

では、それぞれのメリットについて、詳しく説明していきます。

パソコンを持っていなくてもスマホでFXはできる

2021年の総務省の調査によると、「世帯」単位でパソコンを持っている家庭は69.8%でした。これは家族の誰か1人でもパソコンを持っている割合ですので、個人ごとで数えると、さらにパソコンの保有率は低下します。

ちなみにスマートフォンの世帯保有率は88.6%で、パソコンの保有率を上回っています。

今は高性能になったスマホが、ある程度パソコンの代わりをしてくれるため、パソコンの必要性を感じていないという人も多いのではないでしょうか。

FXのために新しくパソコンを買うとなると、10万円程度はかかってしまいますが、スマホでFXをすれば、その出費を抑えられます。

スマホなら外出先でもすぐにFXができるのでおすすめ

パソコンは、たとえノートパソコンであっても持ち運びに苦労しますが、スマホならどこにでも気軽に持ち運べます。そのため、スマホでFXをやるなら、通勤途中の電車だろうと、散歩中の河原だろうと、好きな場所でトレードができます。

また、ちょっとでも時間があれば、スマホで通貨レートのチェックをできますし、相場が動いているようなら、すぐにトレードに移れます。

このようにスマホでFXをすれば、パソコンでFXをするより、大きな自由度を得られます。

スマホなら操作もシンプルで使いやすい

今、多くの証券会社は、スマホでの取引に力を入れています。そのため、スマホで手間を掛けずにFXの口座を開設できるように、各社とも手続きを簡単に、わかりやすくしています。

またFXのスマホアプリ版は、パソコン版よりもシンプルな作りになっています。FXに慣れてくると、物足りないところも出てくるかもしれませんが、初心者のうちは、情報が多すぎないスマホアプリの方が使いやすいでしょう。

スマホでトレードをしないで情報収集に使うこともできる

FXをスマホでできるからといって、スマホだけでやらなければいけない、ということではありません。スマホアプリ版は、パソコン版と組み合わせると、より効果を発揮します。

たとえば、FXアプリ版を使っていれば、外出先でのちょっとした空き時間に、経済ニュースなどをチェックしておけます。

外では為替相場の流れを調べるだけにして、実際の取引は家に帰ってからじっくりやるという方法もあります。パソコンしか使っていない場合より、スマホも使っていたほうが、情報収集の面で大きなアドバンテージを得られるのです。

スマホでFXをする際に注意すべきこと5点

スマホでのFXは便利ですが、次のような5つの注意点もあります。

スマホでFXをする際の注意点
  1. 高度な分析は難しい
  2. 取引しすぎに注意
  3. タッチミスの危険
  4. データ通信料金がかかる
  5. 充電切れで取引できないことがある

では、それぞれの注意点について詳しく見ていきましょう。

スマホの画面では得られる情報量に限界がある

スマホには、「画面が小さい」という弱点があります。そのため、「為替レート」「スワップポイント」「チャート」「ニュース」を同時に表示させながら、複数のテクニカル分析を行う、といった作業は難しくなります。

スマホアプリ版の中には、1画面を4分割して4つの情報を映し出すことができるものもありますが、どうしても、それぞれの画面が小さくて見にくくなってしまいます。

また、使えるテクニカル指標の数などもパソコン版より劣るのが普通です。そのため、なるべく多くの情報を使って、高度な分析を行いながらFXをしたい人には、パソコン版の方が向いています。

「いつも取引しなくちゃ!」になりかねない

スマホアプリ版は、いつでもどこでもトレードができるのが大きなメリットですが、このメリットはデメリットにもなりかねない性質を持っています。

たとえば、仕事中にこっそりスマホでFXをしてしまったり、デートの最中に相場の値動きが気になってしまったり、といったことが起こります。

パソコン版なら、家に帰らない限り使えないので諦めがつきますが、スマホアプリ版版ならいつでも取引ができてしまうので、つい気になってしまうのです。

FXアプリには、便利すぎるがゆえの弊害もあるわけです。とはいえ大概の人は、ある程度FXに慣れてくれば、こうした強迫観念のようなものは抑えられるようになっていきます。

FXをするときにタッチミスをしてしまう危険性がある

スマホアプリ版は、直感的な操作ができるよう、少ないタッチ回数でトレードができる方向になってきています。素早く取引ができるため、非常に便利なのですが、タップミスによって思わぬトレードをしてしまう危険性もあります。

特にFXアプリを使い始めてすぐは、ミスタップが起こりがちですので注意が必要です。ただ、使い慣れてくれば、ミスタップによって間違ってトレードをしてしまう、といったことは起こりにくくなります。

そのため、アプリ操作に慣れるまでは、大きなお金を動かさず、練習のつもりで少ない資金で取引することをおすすめします。

FXの各種情報入手やトレードにデータ通信料金がかかる

FXアプリを使う場合、常に「ネット通信」を利用します。そのため、使えば使うほど「データ通信量」が増えていきます。パソコンの場合は、月額料金固定タイプが主流のため、問題ありませんが、スマホは従量制タイプの支払いが多いため注意が必要です。

ただしFXアプリで使われる通信量は、「動画」や常時通信型の「ゲーム」と比べれば、わずかなものです。そのため、スマホの支払い方法が従量制でも、大きな出費になることはありません。

スマホの充電が切れてFXができなくなることがある

パソコンでFXをする分には、停電が起こるかパソコンが故障しない限りは、電源が落ちて使えなくなるということはありません。しかしスマホは、充電切れで使えなくなってしまうことがあります。

最近は、携帯の「キャリアショップ」以外でも、「コンビニ」や「飲食店」「量販店」など、スマホの充電サービスをしている店が増えていますので、事前にチェックしておくといざというときに焦らずにすみます。

万全を期すなら、「モバイルバッテリー」をスマホとセットで持ち歩いておくと、さらに安心です。

スマホでのFXの始め方!アプリを選ぶ時の4つのポイント

スマホでFXをする場合は、各証券会社が用意している「FXアプリの性能」が大事なポイントとなります。次の4点において、その証券会社のFXアプリが優れているか確認してから契約することをおすすめします。

FXアプリの選び方
  1. チャートが見やすいかどうか
  2. ニュースが見やすいかどうか
  3. 通知機能が付いているかどうか
  4. デモトレードが付いているかどうか

では、それぞれのポイントについて見ていきましょう。

FXではチャートの見やすさが大事なポイント

今どきのFXアプリなら、相場の「チャート」が使えるのは当たり前ですが、そのチャートの見やすさが重要です。

チャートの生成が素早く滑らかに行なわれるか、デザインや色使いが見やすくなっているかをチェックしましょう。

ただしデザインや色使いについては、個人の好みで適したものが変わってきますので、自分が使いやすいものを選ぶのが大事です。デフォルトで使いやすいものか、細かく設定で変えられるFXアプリを選びましょう。

最新ニュースを素早く確認できるFXアプリが優秀

FXのトレードで重要になるのは、最新の経済ニュースです。どういったソースから情報を提供してくれているのか、ニュース画面が見やすく、すぐに情報を確認できるようになっているかをチェックしましょう。

こちらもニュース画面の見やすさについては、個々人で印象が変わってきます。たとえば背景画面は黒が良い人もいれば、白が良いという人もいるでしょう。自分に合ったものを選ぶのが大事です。

通知機能が付いているFXアプリが便利

FXに関する何かが起こったときに、すぐ知らせてくれる「通知機能」が付いているFXアプリだと便利です。自分で能動的に調べなくても、勝手に情報を教えてくれるので、情報のチェックミスを回避できます。

ただし、一口に通知機能と言っても、証券会社ごとに対応している情報が違うため注意してください。よくあるのが次のような4種類の通知です。

通知機能で教えてくれる情報
  1. 経済指標通知
  2. レートアラート
  3. ボラティリティ通知
  4. 売買シグナル通知
1.「経済指標通知」

経済指標が何分後に発表するかを教えてくれる「事前通知タイプ」と、発表された経済指標を教えてくれる「結果通知タイプ」の2タイプがあります。両方あるのが望ましいのですが、指標を見逃さないためにも事前通知はあったほうが安心です。

2.「レートアラート」

相場が指定していた数値に達した時に知らせてくれる機能です。1ドル何円になった時点でポジションを取る(解消する)、といったトレード手法の人の役に立ちます。

3.「ボラティリティ通知」
レートが動いた時に知らせてくれる機能。相場が大きく動く時が買い時(売り時)ですので、大きなボラティリティをいち早くキャッチするのは大切です。
4.「売買シグナル通知」
あらかじめ設定しておいた、テクニカル指標の数値を満たした時に教えてくれる機能です。

FXの初心者はデモトレードが付いているFXアプリがおすすめ

デモトレードは、実際のお金は使わず、仮想的なFXを行う機能です。デモトレードは資金の変動がないため安心して取引できますし、FXアプリの使いやすさなどを把握してから実トレードに挑めます。

また、超初心者用に「FXなび」というアプリがあります。

「FXなび」はゲーム感覚でトレードが出来る無料のアプリでデモトレードができiPhoneでもAndroidでもインストール可能です。

このアプリでFXがどんなものかだいたい理解することができますし、トレードの練習をすることができます。

ただしデモトレードをやりすぎると高レバレッジで運用する癖が付いたり、簡単に稼げる!と勘違いしてしまう恐れもあります。また、リアルトレードでしか得る事ができない「損したくない!」という心理状態を経験する事ができないので、ほどほどにした方がいいでしょう。

スマホで使いやすいFXアプリがあるおすすめの会社3選

スマホでも取引しやすいFXアプリがある、おすすめの証券会社は次の3つです。

スマホでのFXにおすすめの証券会社
  • GMOクリック証券
  • DMM FX

では、それぞれの証券会社の特長について詳しく見ていきましょう。

GMOクリック証券は4分割チャートが便利

  • 分割チャートを使える
  • チャート上から注文できる
  • デモトレードが使える
  • 通知機能がある
  • ウィジェット機能に対応
  • 分割チャートを使える

    GMOクリック証券のFXアプリは、画面を4分割して同時に4つのチャートを表示できます。この4分割チャートを4セットまで保存できるので、合計16個のチャートを保存しておくことが可能です。

    チャート上から注文できる

    チャートを確認しながらすぐに注文ができる、「スピード注文チャート」を使えます。チャートに指値や逆指値注文の「ライン」を引いて、視覚的にわかりやすくしながら注文することもできます。

    デモトレードが使える

    デモトレードが付いているため、FXの練習をしながらGMOクリック証券のFXアプリの性能を試せます。

    アプリのインストールだけですぐに使えますよ。

    通知機能がある

    GMOクリック証券の通知機能は、「レートアラート」と「経済指標通知」をしてくれます。

    ウィジェット機能に対応

    ウィジェット機能に対応しているため、FXアプリを開かなくても、レートの確認が可能です。

    確認したい通貨ペアを登録しておけば、5つの通貨ペアまでアプリを開かずに見ることができます。チャートの確認も可能です。

    Apple Watch対応

    Apple Watchでレートやチャート、経済カレンダーを確認できます。

    なんとスピード注文で発注まで可能。誤作動防止のためのロック機能も付いていて安心です。

    気になった方は「GMOクリック証券の評判」をまとめた特集記事や公式サイトをチェックしましょう!

    \多くの方が利用!/
    GMOクリック証券の公式サイトへ
    GMOクリック証券の公式サイトへ

    DMM FXならユーザーの売買比率を確認できる

    DMM FXのLINEアプリ

    • 4分割チャートが使える
    • 通知機能がある
    • スピード注文機能がある
    • 売買比率を確認できる
    4分割チャートが使える

    DMM FXでも、4分割チャートが利用できます。

    通知機能がある

    「レートアラート」「経済指標通知」「為替ニュース通知」といった通知機能があります。

    FXアプリを起動していなくても、ポップアップ機能によって、通知をしてくれるため、大事なトレードタイミングを見逃さずにすみます。

    スピード注文機能がある

    チャートを見ながら注文ができる「スピード注文」機能が付いています。

    売買比率を確認できる

    DMM FXでは、各通貨ペアごとに「売買比率」を確認することができます。ロングとショートのどちらのポジションが多いのかを、「注文人数」と「注文比率」からチェックできるため、トレードの参考にできます。

    気になった方は「DMM FXの評判」をまとめた特集記事や公式サイトをチェックしましょう!

    \使いやすいアプリ/
    DMM FXの公式サイトへ
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    FXへの習熟度別のFXアプリの上手な使い方

    FXアプリをどのように活用すればよいのかは、FXの経験をどれだけ積んでいるかによって変わってきます。

    そこで、「初心者」「中級者」「上級者」の3つのランクに分けて、FXアプリの活用方法について説明していきます。

    FX初心者は「少額をアプリで動かす」のがおすすめ

    FXを始めたてのころは、多くの情報があってもうまく活用できず、逆に混乱の種になってしまうことがあります。そのため、最初はパソコンは使わず、「FXアプリ」のみでトレードするのをおすすめします。

    また、大きなお金は動かさず、少額で取引した方が無難です。レバレッジもあまりかけず、せいぜい2倍程度までに押さえておくほうが安全でしょう。

    損切も早くするのが得策で、ポジションを取ったら、すぐに逆指値注文を入れておくと、大損を無くせます。

    少ない資金しか使わないということは、大きな儲けも得られないということですが、初心者のうちは「勝率」を重視してトレードしてみましょう。たとえ少額でもプラスになっているなら、その投資方法に自信が持てます。

    FXのレバレッジとは」何か詳細にまとめた記事もございます。気になる方はチェックしましょう!

    FX中級者は「パソコンでじっくりトレード」

    FX中級者になったら、パソコンの前に座ってじっくりとトレードを行いたいところです。「テクニカル分析」と「ファンダメンタル分析」の双方を駆使して、しっかりとFXの勉強をしていきましょう。

    追加資金を入れたり、レバレッジを上げたりして、取引額を少し大きくするのも悪くありません。やはり少額投資では、得られる利益もたかが知れています。

    FXアプリは、外出先での情報収集をメインにして、外での取引は少なめにしておくのが無難です。

    FXがわかってくると、どんどん取引したくなってくるかもしれません。しかし、たいしたチャンスでもないのに無理にポジションを取ってしまいがちですので、腰をすえて勝負しましょう。

    もちろん、外出先で相場が大きく動いた場合などは、ポジション解消などのアクションを取るのはかまいません。そのため、ボラティリティ通知やレートアラートなどの通知機能が付いているFXアプリをパソコンと併用するのが良いでしょう。

    上級者はパソコンもスマホもフル活用してトレードしよう

    FX上級者なら、この記事を見なくてもやるべきことはわかっているはずですが、パソコンもFXアプリもフルに活用してトレードに励みましょう。

    今パソコンでしかFXをやっていないという人は、ぜひFXアプリを併用することをおすすめします。外出先で情報収集ができ、緊急時に即座にトレードができるというのは大きなメリットです。


    経済指標などを見て、すぐに相場の動きが予想できるレベルになっているなら、会社の昼休みなどのちょっとした時間にトレードで稼ぐのも有りでしょう。

    FXはパソコンとスマホを併用して行うと効率が良い

    スマホでFXをすることには、「いつでもどこでも取引できる」「パソコン不要」「外出先で情報収集できる」などのさまざまな利点があります。

    ただしスマホでFXする場合は、「情報量がパソコンに劣る」「取引しすぎる可能性がある」「通信状態によって利用できないことがある」といった点に注意しなければいけません。

    また、スマホ用の証券会社を選ぶ時には、FXアプリの性能が大きなポイントとなります。「チャートやニュースの見やすさ」「注文の速さ」「通知機能の充実度」などを確認してから選びましょう。

    初心者のうちはスマホのみでトレードをするのがおすすめですが、FXに慣れてきたらパソコンとスマホを併用するとより効率よく取引ができます。

    ※記載の情報は2023年8月現在のものです。
     
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